みゃーけさんのブログ  2019.07.01 「電池」に思いを寄せる

もう50年も前、子供の頃にガソリンを燃やして走る自動車の排気ガスを見て(当時は煙を吐いていた)、未来の自動車社会が人間の吸う空気を汚してしまうんじゃないか、たった一人の人間を運ぶのにこんなに重い自動車を動かすのは無駄で50ccの原付バイクで十分じゃないのかと、子供心に感じたことを思い出す。今や地球上には10億台以上の自動車が走り回り、CO2問題が「すぐそこのある危機」として存在する。
日産自動車が電気自動車リーフを発売した時、すごいものができたなと素直に思った。100Kmを超える距離を走らせるエネルギーを貯蔵している電池に目を見張った。というのも筆者の大学での研究室は、「有機電気化学」というわけの分からない分野であり、電池もその一端であった。エネルギーの固まりの電池は、ひとつ間違うと火を噴く凶器となることは想像に難くないのだ。 ソニーのPCやボーイング787のトラブルは電池でしたよね。
現在は「リチウムイオン電池」が蓄電池界で全盛になっておりスマホにも自動車にも使われるが、トヨタ自動車が2025年に全固体電池自動車を販売するらしい。「全固体電池」は「リチウムイオン電池」より液漏れ等の危険が少なくエネルギー貯蔵量も多いという。さらにその先の「リチウム空気電池」という究極の電池開発も最先端で進み、日本が電池界をリードする夢がふくらむ。
しかし考えてみるとエネルギーを使うということはエネルギーという爆弾を背中に載せているようで、居心地のいいものではない。ましてや燃料電池車は超高圧の超あぶない水素ガスを乗せて走っていると思うとお尻がムズムズしてしまう。こんなのは私だけかなあ。

とにかく「安全第一」で自動車の電池開発が進み、地球大気の改善に役立ちますよう期待を寄せております。でも電力供給の当てはあるのだろうか、ソーラー?風力?間違っても火力発電はNGですね。「炭素税」は世界的に避けて通れない議論になります、きっと。
ずうっと私は自転車通勤しています。周りの自動車があくせく走っている傍らで、自転車は風を切って自由気ままで実に心地いいものです。

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