トンガ噴火から想う人間の限界

2022年1月15日、ミクロネシアのトンガ王国にある海底火山で大噴火が起こった。トンガの皆様の復興を心より願っております。この噴火は、江戸時代の富士山宝永噴火の10倍の規模だったようで、見たことのない火山噴火の衛星画像が報道された。翌日未明には日本各地の沿岸で潮位変化が観測され漁船被害も発生した。これは空振による前例のない津波ということだった。

気象学の世界で類を見ないタイプの津波ということ自体信じられないことだが、「事実は小説より奇なり」である。そういえば1986年の伊豆大島噴火のとき、当時千葉に住んでいたのだが、窓ガラスがビリビリ音を立てて震え、空振という現象を経験したことを思い出した。これの規模の大きなものが津波を引き起こすことが初めて分かったわけで、人間の知識がひとつ増えたのである。

日本の国土や近海にも火山が多くあり、いつ噴火しても不思議ではない。紀元前5,300年頃に今の鹿児島のすぐ南で「アカホヤの大噴火」があったとされる。最近喜界島あたりで噴火や地震が頻発しているので活動が続いているようだ。火山灰は東北地方にまで降り積もり、当時文明を誇っていた縄文人は壊滅し、その後1,000年間は日本に人間が住めなくなったとのこと。つまり縄文文化と弥生文化が大きく異なっていることの原因であろう。ガッテンガッテン・・

2010年にもアイスランドで噴火があった。比較的規模の小さな噴火であったが、ユーロッパ全土から北アメリカが噴煙で覆われ、ジェットエンジンが止まる危険から航空機が全便シャットダウンした。その時私はたまたま出張でスウェーデンにいて、空港で全ての便がキャンセルになった瞬間を経験した。こんな経験はめったにできないと思い、All Cancelledの運航掲示板をカメラに収めた。(こういう場合は逆に楽しんだ方がいいというのが私の信条です)

大規模な噴火による噴煙粒子は地球の空を覆って気象変化をもたらす。今回のトンガ噴火もしかり、地表に届く日射変化による低温化も十分にあり得るし心配もされている。1年後2年後に農作物の不作もあるかもしれないが、その時はまた別のものを食べるしかない。ほんの数十年前までは食管法により日本政府が米を備蓄し、農家以外は新米を食べられなかった。大昔から日本では新米は米蔵に1年以上備蓄され、食べる米は古米であったのだが、これはまだ来ぬ不作の年に備えるためでもあり日本人の知恵であった。おいしいコメを食べたいのはやまやまであるが、今のうちに米を備蓄するのもいいかもね。但し玄米でね。

 

ここ何年間で異常気象は人間が二酸化炭素を無秩序に排出した結果であるとされた。たしかに一因であり、CO2削減は現代人のできる唯一の方策といってよい。しかしほかにも要因があるということをしっかり記憶に留めた方がよい。今回の火山噴火もそう、太陽の黒点変化もそう、人智を超えた自然現象が最も大きな要因であろう。自然には勝てないし、もしそのような困難な状況になったら、世界が共通の問題として当たるしかない。コロナはその予行演習のようなものと言えば叱られるが、本当の難局で人間の智慧の限界が試されるのである。

2022年1月 三宅 仁

 

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