みゃーけさんのブログ  2025.09.10 この夏のある自虐的妄想・・

 2025年夏のあいさつの言葉「いつになったら涼しくなるのでしょうか・・。」は、誰もが実感として受けとめられるでしょう。誰に何をぶつけてよいのか、ただただ耐えるしかない夏だった。さらに「線状降水帯から命を守れ予報」があちこちであったり、気候がとち狂ったようだった。日本だけでなく世界各地、ヨーロッパも中国も暑いうえに洪水のニュースが多かった。

 人間が出す二酸化炭素が原因なのか、頑張りすぎる太陽活動なのか、環境活動家は「南無二酸化炭素」のお題目しか言わないが、たぶん複合的な原因であり結論は出ないだろう。今年の気温上昇、いやここ何年かますます顕著となる気温上昇、そして今後の気温上昇?についてあまり論評されない。

ここからは私個人の妄想的見解なのだが、地球規模でみるとここ何年かの気温上昇によって、北半球北極に近いツンドラでのメタンの融解気化、あるいは温帯地球地表や内部からのメタンガスの噴出が大きな原因ではないか。ロシアのツンドラで直径数十メートルの大きな穴が突然出現するらしい。これは永久凍土が融解し緩んで内部から閉じ込められていたメタンが噴き出したことが原因とのこと。またアメリカではシェールガスのようにメタンガスが地層内に大量に滞留している。日本でも新潟県胎内市や千葉県大滝村ではメタンガスが地表から湧いている箇所がある。メタンガスは二酸化炭素の25倍の温室効果があるといわれる。

 世界気象機関(WMO)の報告によると、北半球特に北極に近くなるほど気温上昇が過去より数℃も高くなっているらしい。これにより今陸地にある氷河や雪原の雪氷が解けて海洋に流出すると海水面上昇が起きる。現に寒流の流速も上がっているらしい。とどのつまり水位の低い陸地は海に没する。信じられない現象が徐々に起き始めている前兆なのかもしれない。いつか見た映画のようである。

 長い地球の歴史からみると、気温や潮位の変動は結構多い。最近といってはなんだが、2万年前の間氷期では現海面より140メートル低かったし、つい5500年前には縄文海進といって現海面より4.4メートル高く、東京湾は茨城県古河市まで入っていた。ひょっとして21世紀中にはこのレベルまで海水面が上がる可能性も・・

 では今生きている私たちができることは何なのか。これが最も重要なことであるのだが、まったくわからない。今さら二酸化炭素を減らしても間に合わないし、太陽活動を人間が制御もできない。地球や太陽の活動に人間が抗うことはドン・キホーテと同じことか。5年10年の先も見通せない人間社会がどうあがいても無理なことで、せいぜい対処療法的に生存環境や食糧確保術を考えるしかないのだろうか。

この夏の酷暑による私の妄想が的外れであることを心から願い、そういう心境で来年の少しでも涼しい夏を夢にみたいと思う。いい夢を見ましょう・・

2025年9月   三宅 仁

今アイ-コンポロジーが開発・製造している「Biofade」「i-WPC」はカーボンニュートラルを重要視した商品である。特にBiofadeはバイオマス由来度が高く生分解性が優れるという特長がある。なにか後世に残せる良い技術を作りたいという願望だけで、これまで走ってきたのだが、日本の世の中がやっと欧州の尻尾を視野に入れたところで、まさに日本の夜明けがちらっとみえたところである。早く頼りになる次のランナーにバトンを渡したいとも思う。日本人よ、夜明けだ早く起きなさい。