みゃーけさんのブログ  2021.03.26 日本人に足りないモノ

アメリカ人の平均寿命が第二次世界大戦以来、急激に短くなっていると米ABCニュースが伝えていた。新型コロナウイルスによって、アメリカの累計死者数が60万人に迫っており、白人で1年、ヒスパニックで約2年、黒人で約3年短くなっているらしい。人種によって差が出ていることには複雑な感じがするが、それにしても今回の感染症の威力が分かる。

我が国日本はというと平均寿命に大きな変化はないようである。考えてみると、毎年1万人近い方がインフルエンザで亡くなられているが、この冬はこの数がぐんと減り、新型コロナの死亡者数約9,000人と数的には相殺されているようである。これまた違う意味で複雑な感じがする。

ある大物大臣が「民度のせい」と言っていたがとんでもない、恐ろしい、怖い、死ぬぞと脅かされてビビったせいで、結果的にアメリカよりも死者数が2桁少ないのだと思う。決してこのコロナウイルスを侮ってはいけないが、日本人のペシミズムが結果的にコロナを抑えているのが事実ではないのか。飲食店や旅行関係者の本当に苦しんでいる方々には全く申し訳ないが、儲かっている所やまだ余力のある所まで萎縮したフリをしているとの噂を聞いた。未だに大企業は自宅待機でリモート、何もかも制限していては、社員はボケるし業績も上がりません。オール出社とは言わないまでも営業や開発は継続がいのちです。こんな時期だから開発予算を凍結した企業がありましたが、開発者の固定費の方が開発の変動費よりもうんと大きいことをお忘れか。継続した仕事をなんとか無理やり工夫して実行することに意義を見つけるべきです。リアル飲み会禁止だけでよかろうもん。

Go to Eatはダメでも、Go to Travel は解禁しても影響は少ないはずなので(夫婦で旅行してもお互い話すことはないし、どんちゃん騒ぎはまずやらない)、早めに解禁してあげてもいいのにね。影響はないという客観データもあるようですね。

ワクチンが少しずつ入ってきているようだが、いつになったら打てたよ、まだよの会話ができるのか。ワクチンを製造している国が囲い込むことなんて容易に想像できるし、多忙なことはわかるが厚労省の対応もいかにもお役人的で、病床は予算をたっぷり用意して揃えられるが、肝心の専門医療従事者を日本医師会に気兼ねして集められないというのは、非常事態(日本では緊急事態というらしい)の法律の不備としか言いようがない。そういえば近所の2軒のクリニックがもっともらしい理由で休業してしまった。

 

コロナのお陰で、日本人の悪い性癖が見えてきた。人より目立たなく振る舞う、悲観的に考える、平和ボケ、法律の不備・・。逆のことがベンチャー企業の起業マインドに当てはまり、人より先駆けし、楽観的な考えを持ち、未来の課題緊張感を持ち、セーフティネットを含めた法律整備が日本に絶対的に不足しているのである。やる気のある方々、日本、世界のためにひと肌脱ぎましょうや。

2021年3月 三宅 仁

 

 

【ここから当社のコマーシャル】

エネルギーのCO2問題はさておき、アイ-コンポロジーの事業分野であるプラスチック材料についても、天然植物資源を利用したプラスチックや生分解プラスチックの開発や利用促進にもっと力を入れたいと思います。現在、海水中でも生分解する面白いプラスチック材料を創っていろいろな製品にトライしています。

皆様の声のご支援だけでなく、経済的なご支援もいつでも受け付けております。

 

【バイオエコノミー】について

2012年に欧州委員会で決定された「バイオエコノミー」は、環境負荷の小さい材料の開発を推進し大きなイノベーションにつなげて、産業も変えてしまおうという大転換です。日本も早く目を覚ましてヨーロッパの後追いでもよいので、科学技術と産業の転換に切り替えるべきなのです。何でも安価なものに飛びつく「損得エコノミー」「しらんぷりエゴ」から、真の価値を見極める「環境エコロジー」への賢いエコ選択に向かうべき時なのです。

アイ-コンポロジーは、木粉とプラスチックからできたウッドプラスチックで半分生分解性と植物由来原料化を実現してきましたが、今年、たいへん困難とされる海水での生分解性の材料をつくりました。もちろん当社の得意とする天然バイオマス成分が入っています。海のプラごみ問題で課題となっているマイクロプラスチックは残さないで分解します。また、バイオマス度(原料の植物由来率)が87%以上と高く、燃やしてもCO2の発生はカーボンニュートラルによりほとんどゼロになります。一般的に海洋生分解性プラスチック材料は成形性がよくないとよく言われますが、当社開発の材料は通常の射出成形で簡単に成形できます。多くの成形屋様で射出成形試作を行っていますが成形性は問題になっていません。今後ほかの成形法に適した材料をめざして多くの用途で使えるよう開発していく予定です。

 

(参考)【バイオエコノミーBioeconomyとは】

「バイオエコノミー」の意味はごく簡単に言うと、「再生可能な生物資源・循環型資源を活用して、食品・飼料はもとよりエネルギー・プラスチック・工業材料その他の付加価値製品に変換する、これを行うことで科学技術進化と産業化のイノベーションを大規模に行うこと」

ヨーロッパ委員会(EC)で2012年から大真面目に提唱され、欧州各国で長期のマイルストーン計画をつくって本格的に進められている。2050年にエネルギーを含めてCO2排出ゼロにすることを大目標にしている。2015年末のパリ協定もその一環。

 

・Bioeconomyについて、ぜひ下記の資料やHPを見てください。

  • 五十嵐圭日子「バイオエコノミーによるゲームチェンジを私たちはどう受けるか:欧州の動向に対する一考察」、JBAバイオサイエンスとインダストリー, 75,4,344(2017)

https://www.jba.or.jp/jabex/pdf/2017/BandI75-4_Series_bioeconomy_2.pdf

,

タイトルとURLをコピーしました