この文章を書いているのは4月17日です。新型コロナウイルス禍で世界中が大混乱しています。昨日緊急事態宣言が日本全国に出されました。アメリカでは死者が3万人とか、人類とウイルスとの戦争です。日本は医療大国と聞いていたのですが、ウイルス対応のベッド数が全く足りていないそうで、ふだんから危機管理ができていなかった証拠です。一方、底流にペシミズムをもつドイツでは対応できていたというので、さすがというしかありません。いろいろ思うことはあるのですが、今は日本国民の底力をみせるときだと思います。今後この騒ぎはおそらく2・3か月後には収束に向かうと思うのですが、今度はアジア・アフリカに飛び火しないことを願うだけです。
コロナ禍が終わった後の世界がどこに向かうのか、ウイルスの次は地球環境問題への危機感がどんどん増して来るように思います。10年後、30年後の気候変動や生態系の変化に人類はどこまで対応できるのか、今までのように危機感なき対応では対抗できない「不都合な真実」に人類の叡智で対抗できるのかが問われます。
半年ほど前、ドイツでは環境政党の緑の党の支持率が2番目になったそうです。「環境」がこれからの地球規模の課題になると思います。日本人は目の前に課題が来ないと動かない、先を見通して問題の芽をつぶすという行動が取れない欠点を持っていると思います。今回のコロナ禍でもたびたびそのようなドロナワ的な場面がありました。私はCO2やメタンを含めた「温室効果ガス問題」と「海洋生態系問題」が待ったなしの喫緊の環境問題と思っています。これらの問題に真正面から取り組むクレバーなリーダーの出現を待っています。
アイ-コンポロジーは東京都立産技研との共同研究で、「海水で生分解するプラスチック複合材料」を作りました。コロナ禍の収束と共に発表したいと思います。結構いい成績のものですよ。なんか明るい話題も必要ですね。